11/2 シンポジウム当日の動画を限定公開しています

2022年度協会主催シンポジウム

本情報の撮影や各種機器への保管、SNSへの転載・投稿等は例外(登壇者本人の許諾を得た場合等)を

除いてお断りいたします。なお、本情報は今後も随時情報を更新します。ご了承ください

 

 

(開催概要)

 ◆日 時:2022年 10月 30日(日) 13:30~15:30(終了予定)
 ◆配信方法:Zoom   ◆募集人数:200名程度
 ◆参加費:チケットA …無料
      チケットB …10/26完売しました ブックレット『キャリア教育のホント』つき 10名…680円

 ◆申込サイトURL:https://jcpa-symposium3.peatix.com/
 ◆プログラム概要:
  趣旨説明… 児美川孝一郎(法政大学キャリアデザイン学部 教授・当協会理事)

   第1部 若者たちは何を考えている?

   第2部 社会人(オトナ)たちはこう考える

  対話を振り返って… ・児島 功和 先生(山梨学院大学学習・教育開発センター 准教授)

            ・児美川 孝一郎

 

  ↑↑ シンポジウム後に撮影した登壇者全員       ↑↑参加者+登壇者のみなさん

       

(開催趣旨)

 

昨年200名を超える方々にお申込みいただいた、

当協会主催のシンポジウム第3弾。

 

さまざまな情報が、過剰なまでに行き交う現代社会。加えて、目下はコロナ禍の状況。

学生や若者にとって「働く」は、どんなふうに映っているのでしょうか。

情報に振り回されたり、難しく考えすぎたりして、

不安を感じたり、立ちすくんでしまう若者もいるのかもしれません。

 

そんな彼らが、「働く」を体験する場の筆頭にあがるのはアルバイトです。

しかし、そのアルバイトも、いろいろな制約を受けることが続きました。

 

シンポジウムでは、大学生4人に登壇してもらい,

対話の時間をたっぷりと設定しつつ、「働く」にまつわる彼ら・彼女らの生身の、

等身大の思いや考えを発信してもらおうと考えています。

 

若者たちの目に映る「いまの社会」は、オトナたちが経験してきた

「これまでの社会」とはおそらく違うのでしょう。

この機会に、そうした若者たちの心の声に耳を傾けてみませんか?

 

2021/6/28に発売された

児美川教授の新刊『自分のミライの見つけ方~』を契機としたシンポジウムの続編でもあります。

ぜひご参加ください。

 

 

登壇者のご紹介

プロフィールと参加者の皆さんへのメッセージをお願いしました。ご本人からいただいたものをそのまま記載しています

 

モデレーター / コメンテーター

モデレーター:児美川孝一郎(こみかわ・こういちろう)

 法政大学キャリアデザイン学部教授。東京大学教育学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。専攻は教育学(青年期教育、キャリア教育)。1996年法政大学に勤務。 

 2007年より同教授。同学部長(2009~2011年)。日本教育学会理事、日本教育政策学会理事。当協会理事。
 NHKの情報番組「あさイチ」では、『働かないわが子 そのとき母は…』の放送回に出演。授業の合間をぬって全国各地の学校での講演や教員研修講師、企業を対象とした講師など、幅広くつとめる。(シンポジウム事務局註:児美川教授の著書等はコチラ

 

【参加者のみなさまへ】

 コロナ禍が長引き,時代と社会はまだまだ先行き不透明。閉塞感も強まっているように思います。でも,そんな状況下だからこそ,若者たちの声を聴きたいと思いました。
 彼/彼女らは,こんな時代と社会の空気をどのように吸い,意識的にも無意識的にも,そこにどう向き合っていこうとしているのか。

 昨年開催したシンポジウムの第3弾です。オトナの側の一員としては,すぐに若者たちへの応答を考えたり,安易に批評したりしてしまうのではなく,まずは彼/彼女らの声をていねいに聴きとる場を作ることができればと願っています。

 

 

コメンテーター:児島 功和(こじま・よしかず

 山梨学院大学 学習・教育開発センター 准教授。法政大学社会学部卒業、東京都立大学大学院人文科学研究科教育学専攻博士課程単位取得退学。主に若年移行期研究、高等教育研究、キャリア教育研究を行なっている(詳細はresearchmapをご覧ください)。

 「キャリア」について研究者として考えるようになったきっかけは、大学院生時代に所属していたゼミでの聞き取り調査です。そのゼミでは東京都内の高校を卒業した若者がどのように学び、どのように働き、どのように家族や仲間、友達と関係を形成しているのかを明らかにしました。その後も複数の調査チームに参加し、若者のキャリアについて考えてきました。例えば、「居住の移行と大学生活」(『反「大学改革」論』ナカニシヤ出版)では、大学生にとって実家を離れて一人暮らしをすることの意味について分析しました。教師としては、複数の大学でキャリア教育科目を担当してきました。

 

【参加者のみなさまへ】 

 先日、大きな書店に行くと、「時代は●●力!これからの社会を生き残るには」(大意)という言葉が目に飛び込んできました。●●力をつけるためのノウハウが書いてある(はずの)本がそこにはたくさん置いてありました。私はキャリア教育の授業も担当していますし、研究もしていますが、そうした“勇ましい”言葉を目にすると少し苦しくなってしまいます。●●力やその獲得を目指した教育・支援を批判したいわけではありません。ただ、「●●力をつけなければまともに暮らせないとしたら、なんと生きづらい社会なのか」と思ったのです。

 若者がよい形で社会を渡っていくことをサポートしたいと考えるとき、私たち大人はどのような知識や技能(近年であれば●●力)をつけてあげるべきかと考えます(当然ながら)。しかし、同時に私たち大人は若者とともにどのような社会がよい社会なのかを考える必要もあるはずです。今回のイベントはキャリアのこと、そして私たちの社会のことについて対話をするよい機会だと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

第1部登壇者(若者編・学年順)

登壇する学生のみなさん、オトナのお二人からいただいた文章を原則的にそのまま掲載しています

 

北野 侑(きたの・ゆう)

 

大学4年生。中学時代に先生に恵まれ、「こんな先生になりたい」という憧れから教員を目指すようになる。しかし、大学に入学し教職課程を履修する中で、「教育に関わるのは教員だけではない」と気づいたことで、教員免許取得を目指しながら、就職活動をすることを決意する。現在は就職活動を終え、卒業論文の執筆と教員免許取得の最後の仕上げに追われる毎日である。

 

 

 

【ご参加のみなさんへ】

 はじめまして。北野と申します。就職活動をする中で、様々なことを考え、行動してきたことで無事進路先を決めることができました。私自身が就職活動を納得して終えることができたのも、私の周りにいる多くの人の支えがあったからだと思っています。4月から社会人となりますが、1人の大人として成長していくためにも、皆様のご意見、考え方から学ぶことができればと思っております。

 

 

木村 日凪子(きむら・ひなこ)

 

大学3年生。趣味は、ペットのお世話やドライブ、空を見ることなど。中高では、吹奏楽部に所属し厳しい練習に耐えてきた。部活動に夢中だった高校時代とは変わり、現在はサークルなどに参加せず、時の流れのままに過ごしている。大学では、ゼミの活動において地方創生について学習しており、その課題や現状などを学ぶほか、仲間との活動を通して自分自身の理解を日々深めている。

 

 

【ご参加のみなさんへ】

 私は「将来やりたいことはまだ決まっていない」というフレーズを中学生のころから使い続けていると思います。しかし、ずっと決まらないままなのかな、とも感じています。私がそれでもいいと考えるのは、“今”が重要だと思うからです。特に大きな行動や珍しい体験をしてきたわけではありませんが、就活が目の前にある一人として、私自身が感じていることをお伝えしたいです。また、参加される皆様からも多くのことを吸収する素晴らしい時間にしたいです。宜しくお願いします。

 

 

四戸 芳佳(しのへ・ほのか)

 

大学2年生。吹奏楽や軽音サークル、ボランティア、国際関係の学生団体などに所属して活動をしている。高校時代の短期留学をきっかけに、他世代、世界各国の人と交流して新しい発見をすることが好きに。最近は地方や世界の素敵なものを見つけたり地域活性したりすることにも興味を持っている。様々なことに関心があるので大学生の間にたくさん挑戦して吸収したいです。

 

 

 

【ご参加のみなさんへ】

 大学受験の時期になるまで仕事に将来の目標がなく、家庭を持って幸せに暮らすことが将来の夢でした。そのため働くことを通過儀礼としか考えておらず、その時初めて自分がやりがいをもってできる仕事は何だろうと考え始めました。やりたいことがないわけではないのですが、逆に興味のあることが多すぎて、どこに自分の本当にやりたいことがあるのかを模索中です。2年になり、やりたいことが絞られていないことに焦りを感じているので、皆さんと考えを伝えあいながら働くことや社会に対する考え方を広げ、深めたいと思っています。よろしくお願いいたします。

 

 

 

恩田 拓真(おんだ・たくま)

 

大学1年生。中学・高校時代から将来の目標や夢はなく、なんとなく、楽しい未来があると信じて、与えられたままに留学や大学受験をし、受動的な日々を過ごしてきた。現在は大学のキャリア教育やアルバイトの経験から「働く」ということについて考えるようになり、自分にとっての幸せとは何かを模索している。

 

 

【ご参加のみなさまへ】

 大学生活やアルバイトを通じて、果たして今の生活を続けていて幸せに暮らせるのだろうか。今この瞬間、何をすれば将来、幸せな未来が待っているのか。働くことで得られるものと失われるもののバランスはどのようにとればいいのか…様々な選択肢がある現代社会において、何が正解で、幸せなのか不安や疑問が湧いてきます。しかし、今の私では答えを出すことはできません。ご参加の皆様と一緒に考えを深め、何かヒントを得られたらと思っております。

 

第2部登壇者(社会人・オトナ編)

 

小野 伸幸(おの・のぶゆき)

 

 1956年東京生まれ。会社で35年間、人材企画・広報・総務・エリアマーケティング等の仕事をした後、2015年から武蔵大学キャリア支援センターに勤務。その後、東北大学の特任准教授(キャリア支援分野)を経て、現在は、新卒応援ハローワークで学生のみなさん・既卒3年目までの方の就職支援に携わる。延べ面談人数は2大学、現職を合わせて延べ5,000人に。

 趣味は、日本酒研究と登山。大学の山サークルOB・OG会で毎月登山。今年の7月からは高尾山薬王院登山(公式記録帳に押印)も加わり、2か月で同山に7回登頂。昨年から、ブログサイト「note」に、キャリアに関する記事も執筆中。

 

【ご参加者のみなさまへ】

 いろいろな人の話をうかがって、新しい視点で「ミライ」の選択肢を増やしてほしいなと思います。選択肢には、すぐに就職することだけで無く、進学したり、海外に旅に出たり(欧米におけるギャップイヤー)、ワーキングホリデーに参加してみたり、さまざまあります。

 選択肢が増えることにより、学ぶ機会が増えます。「働くこと」、ひいては「生きること」について理解を深めることにもつながったり。

 コロナ禍で、社会との接点でもあるアルバイト、インターンシップ(就業体験)、国内外ボランティア活動等への参加のハードルが上がってしまい、「働くこと」についてリアルに考える機会も少なくなってしまいました。

 情報は溢れてるけれども、実体験がなかなかできない現在、登壇者・参加者の皆さんの率直な「働くこと」に関する思いをうかがえればと思います。

 

 

荒井 恵美子(あらい・えみこ)

 

ソニー株式会社人事部に所属。国家資格キャリアコンサルタント。入社後、様々な職場を経験したのち人事部へ異動。採用業務、社内公募などのリソースマネジメント施策の事務局も担当した後、現在は社内キャリアアドバイザーも担当しながら社員のキャリア形成などに関わっている。

 

 

 

【ご参加者のみなさまへ】

   社内キャリアアドバイザーとして幅広い世代の社員との面談を通じて実感しているのは、「働くこと」は世代問わず、多くの人が悩むことなんだということです。とりわけコロナ禍で社会人スタートとなった入社1年目から3年目の若手社員は、就活における選考も入社式もオンラインで経験しているからか、

特に立ち上がり時(社会人になり立てで、業務を開始する時期)に不安を抱えている方が多いと感じます。社会人としての第1歩をスムーズに始めるためにどのようなサポートが必要なのか、みなさんと一緒に考えていきたいと思います。

 

シンポジウム進行アシスタント

 

須田 祐生(すだ・ゆうき)    

 

大学2年生。今年から一人暮らしを始める。騒音で不眠症になりかけたり、家事と学業の両立に四苦八苦したりしながらも日々のんびり生きている。いつもどこか満たされない気持ちを感じていて、「どうしたら幸せになれるのか」を模索中。交友関係の発展、サークル所属や資格取得、複数のアルバイトや趣味の開拓をしてもなお明確な答えは見つからない。今は「嫌われる勇気」にある「アドラー心理学」の行動原理を実践している。 

 

 
【参加者のみなさまへ】

私も皆さんと同じ一参加者としてシンポジウムに出席します。ぜひ一緒に楽しみましょう。

 

 

司会進行

 

司会進行:野浪 晶子(のなみ・あきこ)

 

 明治学院大学非常勤講師(キャリア教育科目)、企業研修講師。当協会理事。協会主催のイベントの企画運営や講師などをつとめる。法政大学大学院キャリアデザイン学研究科修了。国家資格キャリアコンサルタント(CDA・2級技能士)。

 大学卒業後はメーカーの人事職に従事。ご縁があって2010年に大学生の就活支援職に転職。2011年以降、複数の大学・短大の非常勤講師(キャリア教育科目・就職支援教育科目)、大学・高校の就活支援職等を担当。明治学院大学で担当する授業は、履修生

             の口コミで人気が高く毎年抽選授業となっている。

 

 大学のキャリア教育の実態に悩み、2013年に児美川教授の授業の科目等履修生に。翌年大学院へ進学、児美川教授に師事。現在は本業の傍ら、「キャリア教育を正しく認識してもらうための活動」や「よりよく生きようとしている方々の支援」として協会活動にも力を入れる。

 プライベートでは認知症の母を父と介護中。介護と家事・仕事の両立に悩みながらも「それぞれがよりよく生きていく」ためにどうすればいいのか考えながら走っている。


【参加者のみなさまへ】

今年度のシンポジウムは、児美川教授の著書『自分のミライのつくり方』のなかから「働くこと」をテーマとし、児美川教授にモデレーターをお願いしました。「やりたいこと・将来の夢」をテーマとした昨年度の内容に近しく、さらに卒業後の進路を考える際に「働くこと」と自分をどうつなげばいいのか、どう考えていけばいいのかは避けては通れない話題だからです。

今回のシンポジウムに先立ち、せっかくだから担当する学生に訊いてみようと、「働くこと」に対する希望や期待、不安や疑問があれば教えてください、と尋ねると、じつに8割を超える学生が「働くことへの不安」を書いていました。

・もし入った企業がブラック企業だったらどうしよう
・人間関係で挫折してしまわないか心配
・どんな資格をとれば就活に有利なのか
・これといった強みも経験もしていないので、採用してもらえないんじゃないか


それと、「どうしたら、就職活動で勝てるか?」…これもよく訊かれます。「勝つ」って、なにに??

これまで学生の相談業務や授業内で寄せられた不安や悩みは、10年近くこの仕事をしていてあまり変わっていないのではないかという印象を持ちます。

コロナの影響もあって「働くこと」に関するさまざまな捉え方を知る機会が圧倒的に少ないうえに、情報過多な時代。とりわけ「こうじゃなきゃ(〇〇力がなければ)就職できないぞ」という脅しにも捉えられる情報にばかりいきあたるのが現代でもあるなと感じています。

人生ではじめて経験する就活ですから、いろいろな情報(とくにノウハウ系)を集めたがりますが、就活ビジネスに踊らされてはいないだろうか…と学生に警鐘を鳴らすこともあります。私が担当する授業では、そういったある種の呪縛のような思い込みを今一度考える内容が多いかもしれません。

そんな時代の学生・若者支援者として、私たちはどうあればよいのでしょうか。今回は、私も長年関わってきた大学生のキャリア形成支援者として節目となるシンポジウムでもあります。

毎年ながら、学生たちの本音にただただ耳を傾けたいと思います。

 

当日のオンライン動画のご紹介

以下は10/30当日のシンポジウムの様子をレコーディングしたものです。Youtubeで限定公開しています。

 

(備考)
・Zoomに表示されていたお名前等は、この動画の中では映りません
・講演中にレコーディングされたチャット情報は、シンポジウム登壇者以外に公開したり、メール等でお渡ししたりすることはできかねますのでご了承ください
・登壇した学生・生徒の意向を尊重し、公開終了となることもありますのでご了承ください

当日オンライン映像① (1時間6分弱、約313MB)

スタートから第1部終了まで(オトナ登壇者ご紹介の前まで)

当日オンライン映像②(51分強、約243MB)

オトナ登壇者ご紹介から最後の記念撮影ま