7/17 Peatixでのお申込を開始いたしました

対談シンポジウム 8/6(日)「大学における キャリア教育の『終焉』!?」

本情報の撮影や各種機器への保管、SNSへの転載・投稿等は例外(登壇者本人の許諾を得た場合等)を

除いてお断りいたします。なお、本情報は今後も随時情報を更新します。ご了承ください

 

 

(開催概要)

 ◆日 時:2023年 8月 6日(日) 14:00~16:30(終了予定)
 ◆配信方法:Zoom   ◆募集人数:100名程度
 ◆参加費:1,000円

 ◆申込サイトURL:https://jcpa-taidan.peatix.com
 ◆プログラム概要:
 ・個別報告
   児美川孝一郎氏:「大学におけるキャリア支援・教育は,どこから来て,どこに向かうのか?」
   菊地 滋夫 氏:「体験的な学びと創発的キャリア支援の冒険と困難」
 ・菊地先生・児美川先生 …お二人による対談
 ・キャリア教育授業担当者(中西絵美さん)からのコメント
 ・菊地先生・児美川先生・中西さん …三者での対談
 ・まとめ

 

(開催趣旨)

 

大学教育の本来のあり方から、

あらためて大学におけるキャリア支援・教育を考えてみませんか?

人材・教育ビジネスへの「丸投げ」、
学問的なバックボーンの裏づけのない授業内容、
就職内定のためのノウハウに特化しすぎたキャリア支援....
大学で取り組まれているキャリア支援・教育の界隈では、実際によく耳にすることです。

大学設置基準が2011年に改正され、
全国の大学におけるキャリア支援・教育への取り組みが加速しました。

その結果、大学のキャリア支援・教育は、確実に普及してきた反面,
大学教育の本来のあり方から見て、課題や懸念事項も山積みにしてきたのではないでしょうか。

キャリア教育の“終焉!?”と言われると、奇抜に感じられるかもしれません。
しかし、このくらいの危機感を共有したところから、
あらためて目の前の現実を点検していくことが必要なのではないでしょうか。

このシンポジウムでは、大学におけるキャリア支援・教育の「現在地」を確かめつつ、
その課題のありかを参加者の皆さんと一緒に考えていくことができればと願っています。

 

 

登壇者のご紹介

プロフィールと参加者の皆さんへのメッセージをお願いしました。ご本人からいただいたものをそのまま記載しています

 

モデレーター:児美川孝一郎(こみかわ・こういちろう)

 

 法政大学キャリアデザイン学部教授。

 1963年生。東京大学大学院教育学研究科博士課程を経て,法政大学教員。専攻は、教育学(青年期教育、キャリア教育)。日本教育学会理事、日本教育政策学会理事、一般社団法人日本キャリアパスポート協会理事。

 主著に、『キャリア教育のウソ』ちくまプリマー新書、『高校教育の新しいかたち』泉文堂、『自分のミライの見つけ方』旬報社、『キャリア教育がわかる』誠信書房

(シンポジウム事務局註:児美川教授の著書等はコチラ

 【参加者のみなさまへ】

大学におけるキャリア支援・教育の広がりには,目を見張るものがあります。しかし,目の前の現実を「当たり前」と思ってしまうわけにはいきません。いったん立ち止まって,現状を点検し,よりましな未来を展望できたら。そんな思いで,シンポジウムに参加します。 

 

 

報 告 者:菊 地 滋 夫(きくち・しげお

 

 明星大学人文学部教授。1965年生。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程を経て1997年より明星大学教員。博士(社会人類学)。日本文化人類学会会員、日本アフリカ学会会員、日本ナイル・エチオピア学会会員,初年次教育学会理事。

 近著に、「異文化表象の誤配と交響するフィールド」(中尾世治・杉下かおり編著『生き方としてのフィールドワーク』所収、東海大学出版会)など。

 

【参加者のみなさまへ】 

 わたしはキャリア教育の専門家ではなく、講義・演習・ゼミ・卒業研究などを通して学生

のキャリア支援に接点を持つ教員です。児美川先生、そして参加者の方々とお話ししなが

ら、この頃感じるモヤモヤに微かな光を見出すことができればと思っています。

 

 

コメンテーター:中 西 絵 美(なかにし・えみ

 

 首都圏内の大学の特別講師。国家資格キャリアコンサルタント。産業カウンセラー。マナー・プロトコール講師。航空会社で客室乗務員職・ブライダルの司会業を経て2016年から現職。

 大学では副専攻教育プログラムの科目「ホスピタリティ」を担当。ホスピタリティをテーマにキャリア教育(生きる・はたらく)の考え方を取り入れ、実生活や実社会を関連づけた授業を展開している。

 

 現在、講師のほか高等教育機関や企業で相談支援業務を行い、若手の人材育成に携わっている。また、法政大学大学院キャリアデザイン学研究科で「大学生の適応」に着目した調査・研究を行っている。

 

【参加者のみなさまへ】 

 大学では授業担当者として、また、カウンセラーとして学生に関わっています。そのなかで共感する時もあれば心が揺らぐ時もあり、毎日が試行錯誤です。皆さんとの対話を通じて学びを深め、気づきを得たいと思っています。よろしくお願いいたします。

 

企画コーディネート・司会進行

 

司会進行:野浪 晶子(のなみ・あきこ)

 

 明治学院大学非常勤講師(キャリア教育科目)、企業研修講師。当協会理事。協会主催のイベントの企画運営や講師などをつとめる。法政大学大学院キャリアデザイン学研究科修了。国家資格キャリアコンサルタント(CDA・2級技能士)。

 大学卒業後はメーカーの人事職に従事したのち、大学・高校の就活支援や、大学・短大の非常勤講師(キャリア教育科目・就職支援教育科目)を担当。現在、担当している大学の授業は、履修生の口コミで人気が高く毎年抽選授業となっている。

 

 2012年に大学キャリア教育の非常勤講師としてたまたま職を得たものの、大学のキャリア教育の実態に悩み、2013年に児美川教授の授業の科目等履修生に。翌年大学院へ進学、児美川教授に師事。現在は、本業の傍ら、協会主催「大学キャリア教育講座」「『社会人になるってどゆこと?』シリーズシンポジウム」の企画運営・講師・司会のほか、すぎなみ地域大学「これからのライフワークを考える」の講師などの協会活動にも力を入れる。

 

 プライベートでは認知症の母を、父と介護中。介護と家事・仕事の両立に悩みながらも「それぞれがよりよく生きていく」ためにどうすればいいのか考えながら走っている。

 


【参加者のみなさまへ】

 大学の授業を初めて担当した翌年に児美川教授の『キャリア教育のウソ』(2013・ちくまプリマー新書)を読んでから早10年。「キャリア教育って、そもそもなに?」というところからスタートした私の疑問は、現場を12年経験したいまもなお、持ち続けている疑問でもあります。

 開催趣旨に載せた「人材・教育ビジネスへの『丸投げ』、学問的なバックボーンの裏づけのない授業内容、就職内定のためのノウハウに特化しすぎたキャリア支援....」というのは、どれも私が耳にしてきたことです。

 こうしたことに多くのキャリア教育研究者が指摘してきたにもかかわらず、いまだに状況は変わらない。そのしわ寄せを受けるのは、いつも学生たちであることを考えると、キャリア支援・キャリア教育とはなにか、一体だれのためのものなのか…とあらためて考えてしまうこともあります。そのタイミングで発刊されたのが児美川教授の『キャリア教育がわかる』(2023・誠信書房)でした。

 こんな話に耳を傾けてくださったのが明星大学人文学部教授の菊地先生でした。初年次教育学会理事でもある菊地先生の視点を伺い、ふと、児美川教授と対談してもらえないか…と思うに至り、今回のシンポジウムを構想。ご登壇をお願いしました。

 また、授業担当者のコメンテーターとしてご登壇いただく中西絵美さんは、当協会で毎年開講している「大学キャリア教育講座(2023年度は8/27から開催予定)」修了生でもあります。事前にご登壇いただくにあたり、同じ授業担当者として感じていることをざっくばらんに話し合いましたが、近年の学生に対する考え方や、どんな授業をどのように運営しているか…から、組織としての立場から感じる課題に至るまで様々な意見を交換しました。

 わたしたちは、不確実で曖昧な時代を生きるいまの学生たちに寄り添い、そのための研鑽をつねに積みながら、思う存分、大学の授業や学生支援という役割に励みたい。ただそれだけです。このシンポジウムを通して、改めて自分にできることは何かを考えてみたいと思います。