大学キャリア教育講座 ―講師のプロフィール と メッセージ

大学キャリア教育講座を担当する講師のプロフィールを紹介するページです。

2023年度に実施する講座の詳細はコチラ。申込サイトはコチラをご覧ください。

 

なお、本情報の撮影や各種機器への保管、SNSへの転載・投稿等は例外(登壇者本人の許諾を得た場合等)を除いてお断りいたします。

 

 

渡邊 有紀子(わたなべ・ゆきこ)

 成蹊大学・東洋大学国際学部非常勤講師。法政大学大学院キャリアデザイン学研究科修了。キャリアコンサルタント。日本語教師。

 高校教育に携わった後、企業にてマーケティング業務に従事。その後、起業を経て現職。アカデミックなバックボーンを持たない自分が、大学キャリア教育に携わる存在意義を研究したいと考えて大学院に進学し、児美川孝一郎教授に師事。研究領域は「大学キャリア教育」。

 現在は、講師の傍ら、個別の大学生就職支援相談業務も行っている。今後は、外国人留学生のキャリア教育にも携わりたいと考えている。

 

 

【メッセージ】

こんにちは!「キャリア教育の基礎」と「社会理解」を担当する渡邊です。

 

「キャリア教育の基礎」編では、初めて学ぶ方にも分かりやすく、キャリア教育が求められた背景やキャリア教育がたどってきた道をお話します。これをお話すると多分、みなさんが日頃抱えているモヤモヤがどこからきているのか、なぜ抗いがたいのかの一端を理解できるのではないかと思います。そのうえで、本来キャリア支援・キャリア教育が果たすべき役割を踏まえて、大学という組織の中でそれぞれの立ち位置からできることを考えていこうと思います。

 

「社会理解」編では、「社会とは何だろう?」というところからみなさんと学習を進めたいと考えています。その中から、キャリア教育における「社会」の射程を確認し、社会を学生に「キャリア」という視点からどう考えさせるのか、私たち自身も含めて日常生活の中でどのようにして社会理解を深めることができるのかなどを、一緒に考えていきたいと思います。

 

 

みなさんもご存じのように学生はどんどん変化しています。さらには時代も急激に変わっています。初めて遭遇することばかりの今において、「キャリア支援・キャリア教育」という立場から大学生に関わる者として何ができるのか、何をするべきなのかを、それぞれ自分ごととして考えるきっかけにしていただければ幸いです。

 

 

野浪 晶子(のなみ・あきこ)

 明治学院大学非常勤講師(キャリア教育科目)。当協会理事。国家資格キャリアコンサルタント(CDA・2級技能士)。法政大学キャリアデザイン学研究科修了。

 メーカー人事職から転職を模索していたところ、たまたま大学生の就活支援職に関わる。以来、複数の大学・短大の非常勤講師、キャリアカウンセラー職等を経て現職。

 何となく転職してしまったものの、大学のキャリア教育実態に悩み、2013年に児美川教授執筆の『キャリア教育のウソ』(2013・ちくまプリマー・筑摩書房)を読んだことがきっかけで

             児美川教授の授業の科目等履修生に。  翌年大学院へ進学、児美川教授に師事。渡邊さんは一緒に児美川教授による修論指導を受けた同期でもある。

 

 現在は本業の傍ら、協会主催のイベント企画や講座講師、キャリアコンサルタント養成講座講師・企業研修講師などをつとめる。本講座では講師のほかにアシスタントと事務局も兼ねる。

 

 【メッセージ】

本講座を受講される方の中で、必ず毎年いらっしゃるのが「所属している組織の考え方と自分の考え方との間にすこしの違いを感じている」方。そのヒントを捉えたくて受講したい…という受講動機をお持ちでした。わたしも最初の大学でキャリア教育科目の担当をしているさなかで感じた「疑問に近い感覚」かもしれません。こんなふうに、キャリアコンサルタントとして問題意識を持つことって、とても大事だと思っています。

 

どんな考えで学生支援(キャリア教育科目の授業・就職支援のためのカウンセリングなど、大学生などのキャリア支援を広く含みます)にあたるかは、もちろん自由だし、正解はありません。でも、そこに迷いや疑問がある状態で学生支援にあたるとしたら。そういった迷いや疑問から問題意識が出てくることが多いものの、ロジャーズのカウンセリングの三原則のうちのひとつ ―「自己一致」の観点からも、少しでも解消できるといいですよね。

児美川先生のキャリア教育に対する考え方は、たくさんあるキャリア教育に対する考え方のうちの1つにすぎませんが、その迷いや疑問に向き合うための羅針盤としても広く活用いただけるものだと実感しています。

 

とくに、学生支援の現場に入った勢いで、とにかく経験を積んでこられた方が、ご自身の学生支援に対する考えや向き合い方をあらためて問い直す内容になっていますが、今の段階で学生支援の領域に関心をお持ちの方にもおすすめです。なぜか…最初からこの講座の内容を踏まえて学生支援領域に入っていただきたいからです!

 

講座では、講師からいくつか問いを出し、受講生同士で話し合っていただく機会がありますが、正解を求めているわけではありませんし、経験豊かな方の発言が正しいとも限りません。経験が浅いからこそ率直な意見や考えもあり、そのなかに考える価値の高いものが含まれていることも多いにあるのです。自分が考えていることと、あえて反対の考えを受講生同士で吟味してみるのもいいかもしれませんね。

 

そういった講座の進め方・考え方も含めて、ご賛同いただける方にぜひ受講していただきたい講座です。