児美川 孝一郎教授 単著、編著・共著

表記の仕方

  • 『 』は書名、( )は出版年、その後に出版会社名を記載しています。
  • リンク先と本の紹介文は、断り書きがない場合を除いてすべてAmazonから引用しています。

今後も児美川教授にご協力いただき、随時更新・充実させていくようにいたします。

単著

『新自由主義教育の40年』: 「生き方コントロール」の未来形

(2024)青土社

 

 改革の〈抗いがたさ〉を見つめる

なぜキャリア教育は「生き方教育」化してきたのか。大学改革はいかに教育を変容させていったのか。教員たちの真の「働き方改革」とは何か。なぜ教育の「市場化」に抗うことは難しいのか。教育現場に寄り添いながら、現代日本の教育史を問い直す一大クロニクル。

 

 

 

 

『キャリア教育がわかる 実践をデザインするための〈基礎・基本〉』

(2023)誠信書房

 

キャリア教育の取り組みを学校の教育活動の「日常」に落とし込んでいく方法を探る2004年に日本の学校に導入されたキャリア教育は、言葉としては普及した。しかし、まだその理解は曖昧模糊とした状態にある。そのキャリア教育を、体系的かつ丁寧に解説するのが本書である。読み物のような記述により、基本的事項からホットな争点まで、全体像を把握することができる。教職をめざす学生、実践に取り組む教師、教育行政関係者はもちろん、初めて学ぶ人にとってもしっかり「わかる」キャリア教育の決定版テキストである。(上記リンク元から、出版社より)

 

 

 『自分のミライの見つけ方 いつか働くきみにつたえたい『やりたいこと探し』より大切なこと』

(2021)旬報社

 

いい仕事って、どんな仕事?

「やりたいこと」がないとダメなの?

夢が叶わなかったら、人生オワリ?

 

これまでの常識が通用しない未来を僕たちはどう働き、どう生きるべきか。若い世代に向けた、まったく新しいキャリアデザインのヒント。「やりたいこと探し」になんか悩まなくていい。「なりたい職業ランキング」に意味はない。この本で新しい視点=武器を手にすることで僕らはもっと自由になれるはず。自分らしいキャリアを歩み出すための1冊。2022年5月現在、第4刷!

 『高校教育の新しいかたち 困難と課題はどこから来て、出口はどこにあるか』

(2019)泉文堂

 

この本のねらいは、戦後の高校制度と高校教育の歴史的展開を踏まえつつ、現在の高校が抱え込んでしまっている困難や課題のありようを明らかにすること、および、困難や課題が堆積された結果、今日の高校が、もはや高校教育としての実質を保持することが難しい<臨界点>に達しつつあるのではないかという問題提起を行うことにある。そのうえで、いくつかの論点を示唆することにとどまらざるをえないが、<臨界点>に届きつつある困難と課題を乗り越えるためには、どのような高校教育の「新しいかたち」を展望すべきなのかについて、可能な限り点描してみることである。(「序章一1 本省のねらい」より協会が抜粋・引用)

 『夢があふれる社会に希望はあるか』

(2016)KKベストセラーズ

 

夢を持つことは、いつもそれだけで良いこととして語られる。夢を持って努力する人は素晴らしいと賞賛されるし、夢を実現させた人が「あきらめなければ夢はかなう」と言うと、なんだかそんな気がしてくる。そういう意味で、この社会には「夢をあおる」風潮がある。しかし、夢を持つことはそんなに素晴らしいことなのか?

 

「努力すれば夢はかなう」というのはある種の迷信だと、みんなどこかで気づいているはずなのに、夢がかなえられなかったときにどうすべきかについて、誰も言及しようとしない。こんな無責任な社会の中で、周囲の理想論に惑わされずに人生設計をする方法とは?キャリア教育の専門家である著者が提言する。

 『まず教育論から変えよう:5つの論争にみる、教育語りの落とし穴』

(2015)太郎次郎社エディタス

 

世の中の多くの人が、教育に関心や意見をもっている現代の日本。関心の高いトピックとして、だれもが評論家のように教育を語っている。 

 

それはこの国の教育や学校にとって、はたして幸福なことだろうか?議論をすればたちまちのうちの百花繚乱の意見が噴出。それをなんとか整理して、対立する意見の折り合いをつけ、調整しようとしても、結局は調停不能に陥ってしまう。 

 

現在進行形の5つの論争を通して、誰もが陥りうる「落とし穴」・"教育語り"の存在と、"教育語り"がもたらす実際の教育への影響を明らかにし、教育を語るための"教育語り"から、教育を変えるための"教育論"へ転換するための方法を提示する。

 『「親活」の非ススメ-”親というキャリア”の危うさ』

(2013)徳間ポケット

 

今や、幼稚園入試から大学卒業まで、子のイベントに親がベッタリ付き添うのは当たり前。「これからは就職活動を手伝う時代」と、わが子を尻目に勝手に盛り上がっている親も存在する。だが、親の就活介入には効果があるのか?効果が“ある”親と“ない”親との違いは何か?親の生き方が就活を左右するとは?キャリア教育のエキスパートが、知っておきたい“就活の要点”と“親としての在り方”を案内する。

 『キャリア教育のウソ』

(2013)ちくまプリマー新書

 

2024年10月現在、第13刷!

 

(以下、Amazonより)この十年余りで急速に広まったキャリア教育。でも、正社員になれればOK?やりたいこと至上主義のワナとは?振り回されずに自らの進路を描く方法、教えます。

『若者はなぜ「就職」できなくなったのか?―生き抜くために知っておくべきこと』

(2011)日本図書センター

 

就職できない若者が溢れる現在、学校や親には何ができるのか?

若者たちは何を知るべきなのか?

ルールなき時代を生き抜くためのリアルな入門書が遂に誕生!!

 『権利としてのキャリア教育 (若者の希望と社会)』

(2007)明石書店    

 

子どもと若者の進路をめぐる状況/なぜキャリア教育が求められるのか/日本におけるキャリア教育政策の展開/「政策としてのキャリア教育」の批判的検討/「権利としてのキャリア教育」の創造へ    

 『若者とアイデンティティ』

(2006)法政大学出版局

 

現代の日本社会を生きる若者たちのアイデンティティ形成の「現場」を、彼らが直面する様々な生活場面や人間関係を具体的に考察し、若者たちの意識や行動、アイデンティティとは何かを理解する試み。エリクソンのアイデンティティ理論や若者をめぐる現代社会の状況分析を踏まえ、様々なアリーナ上で、もがき、苦しみ、葛藤する生身の若者像を浮き彫りにすると同時に、人間形成空間としての今日の日本社会の特性を明らかにする。

編著・共著

 児美川 孝一郎・前川喜平『日本の教育、どうしてこうなった? : 総点検・閉塞30年の教育政策』

(2022)大月書店

 

教育問題のルーツを探る教育研究者と元・文部官僚の対話。

長時間労働に疲れ果てる教師たち。評価や点数競争がはびこり、画一化が進む学校現場。日本の学校・教育は、なぜこうなってしまったのか?政策の展開をふりかえり、教育の未来を展望する対談。

 村田 晶子編『大学における多文化体験学習への挑戦:国内と海外を結ぶ体験的学びの可視化を支援する』

(2018)ナカニシヤ出版

 

海外、国内での異文化体験と多様な背景をもつ人々との交流を「多文化体験学習」と捉え多様な実践から教育デザインと学びの意義を分析。

 

*「Part V 体験学習とキャリア(人生の軌跡)-13 大学生のキャリア発達と多文化体験学習」を児美川教授が執筆しています。

 寺脇 研編『本気の教育改革論―寺脇研と論客14人が語るこれからの教育』

(2016)学事出版

 

(以下、Amazonより)大阪の「橋下教育改革」、教育再生実行会議と「安倍教育改革」、道徳の教科化、キャリア教育、高校改革、大学改革、高大接続改革、グローバル人材、教育委員会制度見直し、探究型学習、シティズンシップ教育、チーム学校、そしてアクティブラーニング…。近年の教育改革をめぐって、寺脇 研と現場・行政・研究者14人が熱く語る。

大内裕和編『ブラック化する教育』

(2015)青土社
大内 裕和(著)、斎藤 貴男(著)、佐々木 賢(著)、児美川 孝一郎(著)、今野 晴貴(著)

 

奨学金、就活、ブラックバイト…。学生も親も先生も、教育に関わるみんなが困っている。このようなブラックな社会はどのように出現してきたのか。教育の現場はどのように崩壊しつつあるのか。教育問題を基点に、私たちが直面している社会のリアルを暴き出す。

小池由美子『新しい高校教育をつくる 高校生のためにできること』

(2014)新日本出版社

 

「格差」、そして過度の競争の時代、社会の希望であるはずの高校生をどう育んでいけばいいのか。「イマドキの高校生」への見方からはじめ、進学校やいわゆる「困難校」での実践、キャリア教育・職業教育の実際、さらには入試や中退の現実、教育費、学校評価などの制度論、高校政策論まで。教師、研究者が希望を探った一冊!

『キャリアデザイン学への招待:研究と教育実践』

(2014)ナカニシヤ出版
金山 喜昭(編集)、武石 恵美子(編集)、児美川 孝一郎(編集)

 

キャリアとは何か。それはけっして職業や職位だけを指すのではなく、個人の出生から成長のプロセス、そしていつかは訪れる死に至るまでの一生涯のなかで、それぞれの段階で果たす人間としての役割の経歴を含むライフキャリアである。…キャリアデザイン学におけるこれまでの研究を、多彩な教育実践とともに紹介。

 『高校・大学から仕事へのトランジション―変容する能力・アイデンティティと教育』

(2014)ナカニシヤ出版

 溝上 慎一(編集)、松下 佳代(編集)

 

勤労観・職業観の育成にとどまりがちなキャリア教育、若者が個人の力で生きられるよう支援するアイデンティティマネジメント、そもそも若者はどんな移行の困難の中にいるのか ―― 教育学・社会学・心理学を越境しながら、気鋭の論者たちが議論を巻き起こす!

『地域・労働・貧困と教育(講座 教育実践と教育学の再生)』

(2013)かもがわ出版
細金 恒男(著, 編集)、児美川 孝一郎(編集)、境野 健兒郎(編集)、教育科学研究会郎(編集)

 

子どもの育ち、若者の自立のための支援をどうすすめたらいいのか。地域の再生のあり方を模索しつつ、課題を探ります。

『これが論点! 就職問題』

(2012)日本図書センター
児美川 孝一郎(著, 編集)

 

「就職」の何が問題なのか。『中央公論』『Voice』などの論壇誌から、『週刊東洋経済』『エコノミスト』などの経済誌まで、重要論文・対談を22本収録。

 『現代教育史事典』

(2001)東京書籍
久保 義三(著)、駒込 武(著)、米田 俊彦(著)、児美川 孝一郎(著)

 

20世紀を中心に教育全体像を読み解く初の日本現代教育史の事典。巻末に事項索引、人名索引が付く。