2018.3.4 キャリア教育公開シンポジウム@所沢

タイトル
子ども・若者の”生きる力”を育むために、地域や家庭でわたしたちができること


西武所沢店の旧映画館、「ワルツホール所沢」(埼玉県所沢市)で開催されました。

 

児美川教授の基調講演につづき、藤本正人所沢市長、フィットネスインストラクターで高校生の息子さんをお持ちの指田知美さん、所沢で生まれ育ち、起業をした山下(当協会理事)を加えてのパネルディスカッション・質疑応答と

盛りだくさんの内容でした。

 第1部の児美川教授の基調講演では、「生きる力」が必要とされている背景を、データを示しながらお話しいただき、”せめてこれだけは身に着けておきたい”点が提示され、パネルディスカッションへとつなげていきました。

第2部・第3部のパネルディスカッションや質疑応答では、子どもや若者の特徴として、「SOSが出せない」「オトナを信頼していない」といったことが挙げられましたが、「それを増長させているのはオトナかも…」という気づきから話が展開していきました。

参加者様からは非常に有意義で貴重なコメントや質問をいただきました。

本当にありがとうございました。

キャリア教育はその名前の影響もあるのか、大学の研究の場や教育に携わる人だけの閉じられた空間の中だけで討論されがちです。ですが、「キャリア教育は "社会" 総がかり」。学校だけでは成り立ちません。

変化の激しい時代だからこそ、地域・家庭・企業など、さまざまな役割を担う人たちが、さまざまな立場から議論していくこと、議論していく場を持つことが大事なのかなと感じています。

それはわたしたちオトナが日頃の役割を離れ、自分の生き方・考え方をも問うことにつながり、少なからず、わたしたちの「よりよく生きること」へと影響していくはずです。

今回のシンポジウムでは話しきれなかったことも含めて、また違った角度でシンポジウムの開催が続けていけたらとても嬉しいです。

ご参加いただいたみなさま、ご参加を検討してくださったみなさまに心から御礼を申し上げます。

また、ご多忙のところをパネラーとして参加してくださった藤本市長、指田知美さん。
すばらしい場所を提供してくださった西武所沢店様、
本イベントを支えてくださったボランティアスタッフのみなさんに心から感謝を申し上げます。

また次回、お会いしましょう(^^ゞ          

                              (司会担当・当協会理事 野浪 晶子)

*撮影協力:蛭田高志 / ボランティアスタッフ。ご参加者様の撮影は行っておりません


ご参加者の声(一部抜粋)


・具体的なアプローチ方法と言った「ミクロレベルの視点」から、子どもを取り巻く大人や地域の変化といった「メゾレベルの視点」、そして、日本社会全体の変化と言った「マクロレベルの視点」という多角的な視点kら、本当のキャリア教育について学び、考える非常に有意義な機会となりました。ありがとうございました。

・質疑応答の時間をたくさん用意していただけたのがよかった。シンポジウム登壇者の人選について、市長さんをお招きしたのは素晴らしい。児美川氏の講演、モデレータは非常によかった。内容も分かりやすく、話し方も聴きやすい。

・「生きる力」についてよい機会となりました。これからの子育てに活用できる話が聴けました。

・子どもが弱くなっているので子供をどうするかという点だけではなく、大人も弱くなっているという点も出てきてよかったです。

・とてもわかりやすく、進行も素晴らしかったです。実際何をしたらいいのか、いろいろと話を進めていきたい。進めていけたらいいです。

・パネリストのご意見も参考になりました。児美川先生の対応の切り替えも素晴らしいと思いました。ゆったりした席でこのような公開シンポジウムに参加することができ、充実しています。どうもありがとうございました。

・藤本市長がおっしゃる専門性ではなく、トータル生で子どもたちのサポートができたら、子を大切にすることにつながるのではないかと思いました。古き良き時代を知っている大人が勇気をもって実践していくことが唯一の道かと思いました。参加させていただいてよかったです。

・教科書的な内容ではなく、考えさせられる機会をいただきました。キャリコンや就職支援の担当者とは違う。特に藤本市長の体験に基づいたお話がよかったです。学校現場と政治の世界の両方を知る数少ない藤本市長のお話をまた伺いたいと思います。