大学キャリア教育講座 ―講師プロフィール
大学キャリア教育講座を担当する講師のプロフィールを紹介するページです。
2021年度に実施する講座の詳細はコチラ。申込サイトはコチラをご覧ください。
なお、本情報の撮影や各種機器への保管、SNSへの転載・投稿等は例外(登壇者本人の許諾を得た場合等)を除いてお断りいたします。

児美川孝一郎(こみかわ・こういちろう)
法政大学キャリアデザイン学部教授。東京大学教育学部卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。専攻は教育学(青年期教育、キャリア教育)。1996年法政大学に勤務。2007年より同教授。同学部長(2009~2011年)。日本教育学会理事、日本教育政策学会理事。当協会理事。
NHKの情報番組「あさイチ」では、『働かないわが子 そのとき母は…』の放送回に出演。授業の合間をぬって全国各地の学校での講演や教員研修講師、企業を対象とした講師など、幅広くつとめる。(児美川教授の著書や論稿等はコチラ)

田澤 実(たざわ・みのる)
法政大学キャリアデザイン学部教授。博士(心理学)。専門は教育心理学、生涯発達心理学。著書(共編著)に『大学生の学びとキャリア』(2013年、法政大学出版局)、『学生と企業のマッチング』(2019年、法政大学出版局)、『大学生の内定獲得』(2019年、法政大学出版局)など。
厚生労働省キャリアコンサルタント更新講習(知識講習)作業部会委員など各種委員。
1級キャリアコンサルティング技能士。
(シンポジウム事務局註:リンク先はすべてAmazonです)
【メッセージ】
シラバス作成実践コースを担当する田澤です。
大学キャリア教育の授業は、どの大学でも同じ内容をすればよいというわけではありません。その大学の教育上の目的に応じる必要があります。また、教育課程を通じて行う科目であるならば、学部等のカリキュラムの中での位置づけも確認する必要があります。
私が担当する回では主に3点扱います。
まず、キャリア教育科目を担当する講師として、シラバスを作成する際に必要な視点(大学全体、学部のカリキュラム、1つの授業)を紹介します。
次に、授業を終えた後は成績をつける必要がありますが、実はシラバスを作成する時点で、事前に成績評価の方法と基準についても記す必要があります。そこで評価の例も提示します。
最後に、成績評価を終えれば、該当年度の業務は終えることになりますが、継続して次年度も担当することになった際には、今年度の授業結果全体をふりかえり、次年度に向けた改善を考える必要があります。そこで、作成したシラバスの修正の仕方の例を紹介します。

渡邊 有紀子(わたなべ・ゆきこ)
成蹊大学・東洋大学国際学部非常勤講師。法政大学大学院キャリアデザイン学研究科修了。キャリアコンサルタント。日本語教師。
高校教育に携わった後、企業にてマーケティング業務に従事。その後、起業を経て現職。アカデミックなバックボーンを持たない自分が、大学キャリア教育に携わる存在意義を研究したいと考えて大学院に進学し、児美川孝一郎教授に師事。研究領域は「大学キャリア教育」。
現在は、講師の傍ら、個別の大学生就職支援相談業務も行っている。今後は、外国人留学生のキャリア教育にも携わりたいと考えている。
【メッセージ】
こんにちは!「社会理解」を担当する渡邊です。
ベネッセ教育総合研究所が実施した、経年的な大学生の生活実態調査(*)をみると、コロナ禍が大学生に及ぼした様々な影響について報告されています。その一つが学生の成長実感の低さです。対面で授業を受け、課外活動に勤しみ、価値観の多様な人たちと交流することによってもたらされたであろう成長の機会が少なかったことは、彼らのキャリア形成にどんな影響を及ぼすのでしょうか。そして、そういう彼らをどう支援するのかは、大学生に関わる私たちにとって、これからしばらく大きな課題になりそうです。
*ベネッセ教育総合研究所「第4回大学生の学習・生活実態調査」
今回の講座では、まず「社会とは何だろう?」というところからみなさんと学習を進めたいと考えています。その中から、キャリア教育における「社会」の射程を確認し、社会を学生に「キャリア」という視点からどう考えさせるのか、私たち自身も含めて日常生活の中でどのようにして社会理解を深めることができるのかなどを、一緒に考えていきたいと思います。(講座終了後のアンケートで、必ず挙がるのが「自分がまず社会のことを勉強します」です。)
これらのことを通じて、初めて遭遇することばかりの今において、大学生に関わる者として何ができるのか、何をするべきなのかを、それぞれ自分ごととして考えるきっかけにしていただければ幸いです。

野浪 晶子(のなみ・あきこ)
明治学院大学非常勤講師(キャリア教育科目)。当協会理事。国家資格キャリアコンサルタント(CDA・2級技能士)。法政大学キャリアデザイン学研究科修了。
メーカー人事職から転職を模索していたところ、たまたま大学生の就活支援職に関わる。以来、複数の大学・短大の非常勤講師、キャリアカウンセラー職等を経て現職。
何となく転職してしまったものの,大学のキャリア教育実態に悩み、2013年に児美川教授執筆の『キャリア教育のウソ』(2013・ちくまプリマー・筑摩書房)を読んだことがきっかけで
児美川教授の授業の科目等履修生に。
翌年大学院へ進学、児美川教授に師事。上にいらっしゃる渡邊さんとは同期.
現在は本業の傍ら、協会主催のイベント企画や講座講師、キャリアコンサルタント養成講座講師・企業研修講師などをつとめ る。本講座では講師のほかにアシスタントと事務局も兼ねる。